ミフレッツァのおかげでキャンペーン会社に働いています。
1月に東京でキャンペーンがあるので、その準備のために上京しました。
もちろん愛犬のミフレッツァも一緒です。
それまでの私は典型的な引きこもりでしたが、そんな親が私を見かねてペットを飼うことを薦めてくれました。
最初はもちろん飼うことに否定しました。
引きこもりの私にペットの世話なんてできません。
ですが父は一匹のプードルを家に連れ帰ってきました。
初めて我が家に来たこの子犬はどこかおどおどして、何か私自身を見ているようでした。
母が名前をつけようと提案してくると私は蚊のなくような声でミフレッツァと答えました。
名前を付けたその夜のことです。
トイレに行こうとすると、寝付けず小声で鳴いているミフレッツァがいました。
私はミフレッツァのもとに駆け寄り、抱き上げてみました。
すると、その子犬は落ち着いたように眠り始めたのです。
急にミフレッツァがいとおしくなった私は、寝室へと連れていき一緒に寝ることにしました。
今まで人間を避けてきた私にミフレッツァの暖かさは何よりの癒しでした。
次の日父がキャンペーンの仕事があると、忙しく朝食を取っているさなか、私は両親にミフレッツァの世話を自分がしていいか聞いてみました。
両親は驚いたように顔を見合わせ、同時に私を見て満面の笑顔で頷きました。
ミフレッツァと散歩に行くことで私に行動力もついてきました。
父も最初は不安げに見守っていましたが、ある日父の働いているキャンペーン会社に勤務することを勧めてくれました。
私は喜んで承諾して働き始めることとなりました。